2015.9 長崎~熊本~2
熊本に行った訳。鉄道好きなら「あれか!」と思って頂けるでしょうが、
熊本電鉄の「5100形」に乗りに行きました。
この車、元々1954年から東急に走っていた別名「青ガエル」という車両ですが、
東急を引退したのは1986年。つまり、30年前の話ですが、車両が「軽い」
「1両単位で走れる」と言った特色を生かして、全国各地(長野・福島・静岡・熊本など)
に数多くの車両が貰われてゆきました。
とは言っても、この車の特色は「普通鋼で極限設計を図った」~車体を卵型に
膨らませる~もので、当然老朽化も早いのです。そのためと、「地方鉄道に
冷房車」をという要請もあり、次に東急や京王等から引退した車に変わってゆきました。
しかし、熊本電鉄だけは事情が異なりました。
運転上の本線は都営三田線の中古が入りましたが、線路が貧弱な上熊本=北熊本間
だけはこの車を使わざるを得なかったのです。
しかし、この車は1956年製。東急、熊本で30年使ってきた車。
いい加減置き換えなければいけない。
で、行政の交付金を使って、昨年東京メトロ銀座線の車両を2両1組で導入しました。
車体の長さや両数などの制約があり、今までも南海の中古車を入れましたが、充分な車両が
揃っていませんが、ちょうど銀座線が「全車入れ替え」になったので、2両1組2セットで
(本来は1組あれば充分なんですが…)
入れ替える事になりました。しかも、2015年6月頭には「熊本に行きます」とシールを貼った車が
銀座線から引退。
改造期間はわかりませんが、「今年末」「いや年度末」と言われています。
このあと10月4日に乗りましたが、廃止直前に行くと、ともかく人が集まる。
私自身は「10月4日が最後」と思っています。
この時は、障害者用「くまモンのICカード」を買い、片方の終点である「藤崎宮前」から
肥後大津に向かうと決めました。
で、本来なら竜田口駅経由が最安・最速なのですが、ついつい「光の森駅行き」バスに乗ってしまう。
これが思いっきり遠回り。かなりギリギリ、かつ高額で着きました。
ちなみに、豊肥線肥後大津駅から熊本空港まで、「空港ライナー」というバスがあり、なんと無料。
これで安心して羽田に帰ってこれました。