2015.9 3連休パスの旅~5

2015年10月18日 15:52


 

リゾートうみねこ

というリゾート列車がある。先頭車が指定で、あとは自由

と言っても2両目はセミコンパートメント(という名の4人掛け)である。

シャレっ気はないが、斜め45度に太平洋の大パノラマが…見えません。

どでかい柱があるんです。

しかも、前の席の奴がいきなり車内通話をし出した。当然注意。

あのーワシに謝るんじゃなく、ほかのみんなにだぞ。

で、後ろはいない(多分車椅子スペースもあったし、その調整席)

から、思いっきり楽しんでいましたよ。

そして三陸鉄道。らしくない3両。たら愛の放送。

「この列車の最後部1両は、途中から団体客専用になります」

愛だよな。あふれてる(笑)

で、5分乗り換えの鉄則

1、まず席を取る。ボックスなんて空いてないから、「海側の進行方向」

がベスト。

2、それから写真

できれば運転手さんか車掌さんに「あと何分ですか」と聞くのがベスト。

3、荷物の片付け

三陸鉄道はトンネルだらけなので、PCと飲み物を準備。

で、発車。風光明媚なポイントは僅かで、しかも山側はブラインドかけっぱなし。

…三陸鉄道にはブラインドは勿体無い。

言われた所と、大堤防がやられた田老駅だけ写真を撮った。

それからバス。駅員に行き方を聞いている奴がいて笑った。

「自己責任」って言葉を知らないのか。あと、「土休日運休」も

あのねぇ、メシは?宿は?ローソンで済ませ、100キロ先に行くのに。

しかも絶対規則違反の自転車持込

持ち込んでいいのは鉄道の場合「3辺が250センチ以内」かつ「完全密閉」

していない。下手すりゃ工具なしで持ち込んでいる。

しかし、救われたのは山田町内での高校生の笑顔。

あと、大槌町の秋祭り。頑張っている感が見えた。

そして、「釜石の宿は駅から遠いし、高い」(自分の「高い」は5000円/泊)

から避けた。で、北上にした。その時は「盛岡でじゃじゃ麺か冷麺食べれば良い」

位の気持ち。が、結局100キロ往復し、無料サービスの朝食を蹴った。

その代わり、釜石のローソンで「今日まで100円か150円」おにぎりを買い、

アップルクーヘンとまるごとりんごを食べ、レポートをすることにした。

こんな馬鹿なレポートを楽しみにしている人も…いるらしい。

 

「山田線、三陸鉄道に移管」決まった話だが、補足しておく。

そもそも山田線というのは、盛岡=(山側)=宮古=(海側)=釜石の路線。

で、山側の茂市駅から岩泉まで1日4往復(全線は3往復)という、マニア

御用達の岩泉線というのがあった。

でも、運行形態は(盛岡=)花巻=(山側)=釜石=(山田線の海側)=宮古と、

盛岡=宮古(と岩泉線)に分かれていた。が、この盛岡=宮古間は圧倒的にバス

(か車)が早い。で、確か快速が3往復くらいと、各駅が3往復くらい。

何で快速が多いかと言うと、圧倒的に沿線人口がいない。途中に大志田、浅岸って

駅があるけど、どちらも行くのは並じゃない。

確か早朝夜間に1日1、2本(で冬期運休=除雪費が面倒)

JR北海道が駅の廃止を進め、槍玉に上がった室蘭本線の小幌駅なんて、可愛い方。

あそこは昼間は2~3時間おきだけど、殆ど停まる。単に車で行けないだけ。

地図で見ればわかるけど、山田線と平行している国道106号線は、盛岡~区界って

駅まで直線。山田線は勾配(SL時代)の関係で大きく迂回しています。

で、勾配の休憩用に急坂の途中に「休むため」だけに作ったのが両駅。

盛岡から上米内って駅までは、さすがに県庁所在地だからお客さんも乗るし、

駅も道もあります。けど、その先は小幌なんか目じゃない。

なにしろ「快速」は早いより「ロクな駅が無い」ので通過しているだけ。

そもそも大正時代に、「こんな山奥に線路敷いて、山猿でも乗せる気か?」

という野党に、首相の原敬が「鉄道営業法では猿は乗せない」と言われた位

因縁のある区間。しかも、ここを走る車両は「衛星通信用アンテナ」が無いと走れない。

 

で、21世紀(2005年頃)まで、旧型気動車が入っていた(本音は廃止にしたかった)区間。

で、岩泉線の廃止なんて、「土砂崩れに車両が突っ込んで、復旧費用が出せない」~噂によると、お客は全員、所謂「乗り鉄」だったらしい…

廃止計算の人数が先の「盛岡=宮古=釜石」の特に「盛岡=宮古」でやられてしまった。数値上、JR東日本で最も少ないとされる区間。

それに、宮古や釜石に比べ津波で圧倒的にやられた区間。「将来像を考えろ」「経営主体はどうする」に追い討ちをかける

「地元負担」か「BRTにしろ」の2極選択。

で、止む無く「三陸鉄道に移管して再建設」となったわけ。で、今でも鉄道は走っていないという経緯があります。